days

 あの日々 <그날들>

 初演:2013年 韓国

~ あらすじ ~
1992年、大統領府警護室。その日は始まった。青瓦台警護員に配属されたジョンハクは、自分とは異なり自由奔放な心の持ち主であるムヨンと出会う。コンビを組むジョンハクとムヨンは、時には良きライバルとなりながら、強い友情を築いていく。韓中修交を控えて、彼等に下された最初の任務は、身分が明かされない「彼女」を保護すること。警護するうちに二人は次第に「彼女」に惹かれていく。そんなある日、突然、「彼女」とムヨンの姿が消えた。

それから時は過ぎ2012年。韓中修交20周年記念行事が大々的に開かれる大統領府。警護部長となったジョンハクに緊急ニュースが伝えられる。大統領の娘と実行警護員テシクが消えたのだ。まるで20年前の「あの日」のように。彼らの行方を追うジョンハクの前に、消えたムヨンと彼女の痕跡が発見され…そして「あの日」の真実が明らかになる。


POE

 エドガー・アランポー <에드거 앨런 포>

 初演:2016年 韓国

~ あらすじ ~
父親に見捨てられ、愛する母親を亡くしつらい幼少期を過ごしたエドガー・アラン・ポー。貧しいながらも執筆で身を立てようとする。いつしかポーの作品は人々に影響を与え、そして多くの小説家達に影響を及ぼす存在となる。ある日、自身の書いた作品を酷評が発表された。彼の才能を妬む詩人で牧師のグリルウォルドがポーの作品に熱狂する人々を見て、嫉妬に狂いポーを陥れたのだ。彼の人生の歯車が狂い始めた。初恋の相手エルマイアとも引き離され、絶望の淵に追い詰められる。しかし長い年月を経て、二人は再会し、再び恋に落ち希望を見出していくが…。

ポーの波乱続きの人生を支え共に歩んできた妻ヴァージニアが他界し、自暴自棄となり酒と薬におぼれていく。再起を目指し世の中と向き合おうと努力する彼であったが、謎の死を遂げる。

世界中の人々に愛された作曲家エリック・ウルフソンが、19世紀のアメリカ文学史を代表する小説家であり詩人として知られるエドガー・アラン・ポーの波乱に満ちたドラマチックな人生からインスピレーションを受け遺した名作。天才小説家エドガー・アラン・ポーの愛、試練、孤独感、そして火花のような人生を、激しくも美しい楽曲で描き出す感動のミュージカル。



three-musketeers

 三銃士 <삼총사>

 
 初演:2003年 ドイツ

~ あらすじ ~
17世紀フランス、田舎のガスコーニュから出てきたダルタニャンは銃士になる為、パリに向かう。パリの美しい街の姿に驚いていたダルタニャンは町でお金を盗まれ、犯人を捕まえようとした途中、偶然3名の銃士に出会う。彼らは有名な三銃士アトス、アラミス、ポルトス!
ダルタニャンを田舎者だと馬鹿にする三銃士と何を言われても物怖じしない青年ダルタニャンは名誉をかけた決闘を約束する。

正午を知らせる時計塔の鐘が鳴り、いよいよ三銃士とダルタニャンの決闘が始まるところ、突然その場にパリ最高の権力家リシュリー公の近衛兵たちが現れる。三銃士とダルタニャンは彼らと決闘をすることになり、痛快な勝利をあげる。
勝利を祝いながらひとしきり酒宴を催すダルタニャンと三銃士。ダルタニャンはそこで出会った天使のような女性コンスタンスと恋に落ちるが、コンスタンスは誘拐されてしまう。ダルタニャンと三銃士はリシュリー公の手下女性スパイのミレディが誘拐犯だと気づく。そしてミレディには隠された過去が…。

一方、王の誕生日パーティで忙しい中、王が行方不明になり…。ダルタニャンと三銃士は陰謀に巻き込まれながら立ち向かっていく。



jack-the-ripper

 ジャック・ザ・リッパー 〈잭더리퍼〉

 
 初演:2007年 チェコ(韓国版はチェコ版を脚色して2009年に初演)

~ あらすじ ~
1888年ロンドン、殺人捜査官「アンダーソン」は、ホワイトチャペル地区で連続殺人で有名になった「ジャック・ザ・リッパー」を捜査している。売春婦だけを狙う残忍な殺人手法のためにマスコミに公開せずに、静かに捜査しようとするが、ロンドン・タイムズの記者「モンロー」は、コカイン中毒者であるアンダーソンの弱点を狙って…結局アンダーソンはモンローにスクープ記事と交換に千ポンドを受け取る取引をする。数日も経たないうち第四の殺人が起きて、自分の無能さに爆発寸前のアンダーソンの前に、犯人を知っているという情報提供者が現れる。彼はアメリカから来た外科医「ダニエル」である。数日後、ロンドン・タイムズに「ジャック・ザ・リッパー」の予告殺人が新聞1面を飾り、事件はますます迷宮に駆け上がる。ついにアンダーソンはおとり捜査を計画するが、ここで予期しなかったもう一つの事件に会う。果たして誰がキラーか、誰が犠牲者か?

推理、スリラーというジャンルの服を着ているが、ミュージカル ジャック・ザ・リッパー の最大の物語は愛である。



sweeney-todd

 スウィーニー・トッド 〈스위니 토드〉

 
 初演:1979年 ブロードウェイ

~ あらすじ ~
19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーは、美しい妻と生まれたばかりの娘と幸せに暮らしていた。ある日、彼の妻に横恋慕したターピン判事によって身に覚えのない罪を着せられ流刑にされた上、家族を奪われる。15年後、脱獄に成功したベンジャミンは“スウィーニー・トッド”と名を変え、街に戻ってきた。しかし、そこで、彼の大家でもあるパイ屋の女主人ミセス・ラベットから、妻はターピンに追いつめられた末に自殺し、娘は幽閉されている、という事実を知らされる。怒り狂ったスウィーニーはターピンへの復讐を決意し殺人に手を染めていく。



daddy_long_legs

 ダディ ロング レッグズ ~足ながおじさんより <기다리 아저씨>

 初演:2009年 米・カリフォルニア

~ あらすじ ~
20世紀に移るニューイングランド… ジョン・グリアホーム孤児院。広い世界を夢見ながら孤児院で暮らす18歳の少女ジルーシャに、ある日、謎の男が大学に進学し研究を支援してくれるという。

支援の条件は、彼の正体を知ろうとすべきではないということ。
そして、月に一度、彼に手紙を書くこと。

スポンサーの正体を知ることができないジルーシャは、彼に「あしながおじさん」という呼び名をつけ、毎月手紙を送り、そして成長していく。ドタバタ大学生活をしていたジルージャは、ルームメイトであるジュリアの「若い」叔父、ジェルビス・ペンドルトンと出会う。ジェルビスは、ジルーシャを文学や旅行、そして冒険の世界に導き、この二人は急激に近づき始める。名前も知らないスポンサーあしながおじさんと新しい縁のジェルヴィーとの間で、ジルーシャは驚くべき秘密と向き合うことになる。



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 ドリアン・グレイ <도리안 그레이>

 
 

~ あらすじ ~
私は歳を取り、ひどく醜くなるだろう…それがどれほどに悲しいことか。しかし、一枚の肖像画は、永遠に若さを保つ。

画家バジルは、ロンドン社交界に華々しく登場した貴族の青年ドリアン・グレイの肖像画を描く。バジルは、この肖像画に自分の情熱と芸術魂を注ぎ込み、傑作を誕生させる。社交界の中心人物で、優れた弁舌と知性を持つヘンリー・ウォートンはドリアンの完璧なルックスと優しい心の両方を備えた人間性に興味を抱き、新たな人類学的研究を開始する。この出会いがドリアンの運命を変えていくことになる。
ヘンリーの影響で、貪欲なまでに不滅の美しさへの渇望が大きくなったドリアンは、いつの日か年老いていくであろう自分の将来を拒絶し、自分の魂と肖像画を合わせ変え永遠の美しさを持つようになる。

ドリアンは女優シビルと恋に落ちるが、自身のおろかさから彼女を傷つけ、つかの間の恋は悲劇的なロマンスに終わる。そして、彼の人生は堕落の一途を辿り始めるのであった。ある日ドリアンは、自分の肖像画がいやらしい表情に変化していることに気づくが、一方で実際の彼は歳を取ることなくその美しい容貌を維持し続けている。そして彼は、自分だけがルックスと優しい心のすべて備えた完璧な人間になることができると考え、堕落への道を進み続ける。ドリアンの背徳の日々を表すように醜く変貌を遂げていく肖像画。研究を続けるヘンリーは、時が経つにつれ予想とは相反した方向に進むドリアンに戸惑いを覚え始めるが… 月日が流れても変わらず肖像画が書かれたあの頃の美しい姿で残っているドリアン。

果たして彼は真の美しさを持っているのだろうか?



bare-the-musical

 ベア・ザ・ミュージカル <베어 더 뮤지컬>

 
 初演:2000年 ロサンゼルス

~あらすじ~
保守的な全寮制のカトリック系高校に通うピーターとジェイソン。
聖セシリア高校随一のイケメンであるジェイソンと密かに交際しているピーターはカミングアウトをしたいが、ジェイソンは自分が持っているすべてを失うことを恐れ、これを拒否している。

ある日、学校では「ロミオとジュリエット」演劇のオーディションが開かれロミオ役はジェイソンが、ジュリエット役はアイビーが引き受けることになる。
アイビーは劇中のみならず、現実でもジェイソンを誘惑する。ジェイソンはカミングアウトをしたいピーターに別れを告げに行くが…

青少年のアイデンティティに対する悩みと成長の痛みなどをテーマに、中毒性の強い音楽ナンバーで話題を集めた作品。孤独、空虚、嫉妬、そして青春の交錯した愛と友情、その中に隠された秘密のストーリーが描かれる。



mozart!

 モーツァルト! <모차르트!>

 
 初演:1999年 ウィーン

~ あらすじ ~
神下した天才、モーツァルト!
「天才」として生まれた運命と「自由」彼の人間性が彼自身の中で無限の対立を繰り広げる。神童として知られているヴォルフガングモーツァルトと彼の姉ナンネールは、父の主導の下、欧州全域を旅行し、上流階級の貴族たちの前でコンサートを持っていた。しかし、大人になったヴォルフガングは自分を縛る階級社会に耐えられず、自分の雇用者であるコロレド大司教とぶつかり合う。結局ヴォルフガングはザルツブルクを離れて夢見てきた音楽旅行に出るが、音楽しか知らない純真な彼の旅は順調ではなかった。そんな日々を過ごすある日、病気の体を率いて、自分の演奏会を見に来た母親を失い、自己恥辱感に陥ったヴォルフガングはザルツブルクに戻ってきた。

自分を従わせようとする父レオポルトと階級を重んじ傲慢なコロレド大司教からの圧力に葛藤は高まり、彼の天才を象徴する「アマデ」は、悪魔となってヴォルフガングを苦しめる。そして音楽に没頭し自分自身を天才と称した彼が選んだ道は…



laundry

 パルレ <빨래>

 
 初演:2005年 韓国

~ あらすじ ~
パルレ=洗濯。地方出身の書店員ナヨンと、モンゴル出身の移住労働者ソロンゴ。二人は偶然同じアパートに住むことになる。

ナヨンは書店で働くも、仕事への不満と薄給からの不安、そして日々ただ繰り返される平凡な人生に疲れていた。一方ソロンゴは夢を抱いて韓国に移住したが、つらい仕事で不当な扱いを受け、また孤独に悩んでいる。そんな二人が同じアパートに住む住民達と触れ合いながら、自分達の境遇に目を向け成長していく。地方出身者や海外移住者の孤独を取り上げており、韓国の現状を訴える作品とも言える。



matahari

 マタハリ <마타하리>

 
 初演:2016年 韓国

~ あらすじ ~
1917年、パリ郊外の野原。
息を呑むほど美しく蠱惑的な女性、マタ・ハリが立っている。
彼女の記憶をかすめる人々と歌の中で、時は9カ月前、ムーラン・ルージュの華やかな舞台にさかのぼる。

蠱惑的で神秘的な魅力を備えたマタ・ハリは、官能的なダンスで絶大な人気を博し、ヨーロッパ全域で名を知られるようになる。そんなある日、マタ・ハリを訪ねてきたフランス情報部のラドゥ大領(大佐)との出会いが、彼女の人生を大きく変えることになる。
ヨーロッパの上級幹部と付き合いがあり、有名人だったおかげで戦時も国境を自由に行き来できたマタ・ハリは、第1次世界大戦で不利な状況に置かれていたフランスにとってこの上なく有用な存在だった。ラドゥ大領は彼女に、フランスのスパイになるよう要求する。

一方、マタ・ハリはセーヌ川のほとりでパイロットのアルマンと出会い、彼と恋に落ちる。マタ・ハリをスパイとして雇ったラドゥ大領は次第に美しい彼女に心を奪われるようになり、ラドゥ大領とアルマンの間に妙な緊張感が漂うように。結局、ラドゥ大領はアルマンを危険なドイツの占領地ヴィッテルに送る。生死の分からないアルマンの行方を捜すため、彼女は偽造書類を手に危険を顧みずヴィッテルに向かうが…。



mamma-mia

 マンマ・ミーア <맘마미아!>

 
 初演:2004年 イギリス

~ あらすじ ~
ギリシャのカロカイリ島で20歳のソフィが婚約者スカイとの結婚の準備をしている。ソフィは父親と共にバージンロードを歩くことを願っているが、父親が誰なのか分からない。そんなある日、ソフィは母親の古い日記を発見し、そこに3名の男性と親密なデートをしていた記述を見つける。それは、サム・カーマイケル、ビル・オースティン、ハリー・ブライト。ソフィはこの3名のうちの1人が父親と信じ、式3ヶ月前に許可なく母親ドナの名で3名に招待状を送る。そして、3名が島に到着し…

果たして、父親は見つかりソフィは一緒にバージンロードを歩けるのか?

1970-80年代の世界ミュージックシーンを席巻したポップスグループ「ABBA(アバ)」のヒットナンバーでつづるジュークボックス・ミュージカル。母娘の絆、友情、愛などをテーマにした、誰もが共感できるストーリーにABBAの曲をシンクロさせている。